海宝堂2〜魔女の館〜
「う…るせぇ…照れてるだけだ…」

殴られたダメージなのか、拒否されたダメージなのか、ダートンは顔面から甲板に突っ込み、甲板とキスしたそのままの格好で強がった。

「相手は純粋培養のお姫様だぜ?
まあ、好みの相手に出逢って、我慢が効かないのもわかるがな。」

そんなバンズは船に上がってきた時から、新聞の時以外はリュートの側を離れず、ずっと肩に手をかけていた。
ずっと逃がさない為だと思っていたが…ニーナが嫌な予感がしてゆっくりと振り向く。

「この僕ちゃんは俺の好みにドンピシャだ。」

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