海宝堂2〜魔女の館〜
「そうね、あの変な流れの壁のこっち側だわ。」

少し広く、おどり場のようになっている場所から正面に見える流れの壁をシーファが指差す。

「やはり、ここは魔女の館だな。」

「そうなのか?なんで?」

「リュート。あんたね、ここは海の底。なのに、私たちが水飲まないで、こうして話していられるのは何でよ?」

「何でって…あれ?なんでだ?」

「あんたねー…これよ、これ!」

ニーナが人差し指を立てて、目の前に突き出す。と、ニーナの指は何か柔らかい物に触れたかと思うと、それを突きぬけた。
それを見て、リュートの顔が明るくなる。

「ああ!あのシャボン玉みたいなやつか!」
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