海宝堂2〜魔女の館〜
「そうよ、ここはあの海の皇国の街やお城を覆っていたのと同じ物で包まれているのよ。それってつまり、ここは海の皇国の関係者が住んでたってことでしょ?」

「おお!ってことは、ここはあのばーちゃんが言ってた魔女の館ってことか!」

嬉しそうなリュートにニーナとガルは満足そうに頷いた。
しかし、シーファはずっと流れの壁を見つめていた。

「シーファ?どうしたの?」

「あ、ううん…ここには、誰も住んでないのに、どうしてあの壁が消えないんだろう、って思って…」

「それもそうね…あの笛の力って言っても、マティリが見つけたのは最近みたいだし…
魔女の魔法…結界かしら?」

「だとすると、相当な魔法だな…かけられたのは大昔だろうに、未だに衰える気配がない。」

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