海宝堂2〜魔女の館〜
「トイス王国と海の皇国の関係が時を経ることによって薄れていったのと同じ様に、魔女の恨みも時と共に風化していたのを、マティリが伝説の笛と共に掘り起こしたんだわ。」
さきほどのリュートと同じ様に嬉しそうに自分の推理を語るニーナに、リュートは疑いのまなざしを向ける。
「でもよぉ~そいつはシーファが来たってわかったんだよ?」
「そりゃ、マティリにもシーファみたいに不思議な力を感じ取れる力があるんじゃないの?魔女の子孫なんだし。」
「…まあ、確証はないが、魔女の呪いってのよりは信憑性があるな。」
ガルにダメ押しされ、リュートは納得できない顔をしていたが、確かに自分の推理よりは可能性が高いと、認めざるを得なかった。
膨れていた頬を元に戻し、再び切り裂かれた王家の旗を手に取る。
「そんなに王家を憎んでるって、そん時一体何があったんだろうな?」
リュートの呟きに答えられるものは、その場にはいなかった。
さきほどのリュートと同じ様に嬉しそうに自分の推理を語るニーナに、リュートは疑いのまなざしを向ける。
「でもよぉ~そいつはシーファが来たってわかったんだよ?」
「そりゃ、マティリにもシーファみたいに不思議な力を感じ取れる力があるんじゃないの?魔女の子孫なんだし。」
「…まあ、確証はないが、魔女の呪いってのよりは信憑性があるな。」
ガルにダメ押しされ、リュートは納得できない顔をしていたが、確かに自分の推理よりは可能性が高いと、認めざるを得なかった。
膨れていた頬を元に戻し、再び切り裂かれた王家の旗を手に取る。
「そんなに王家を憎んでるって、そん時一体何があったんだろうな?」
リュートの呟きに答えられるものは、その場にはいなかった。