海宝堂2〜魔女の館〜
シーファ達4人が魔女の館に到着した頃。

暗い部屋の隅に女が1人…。

力無く座りこんだその背中は、あんな形で計画が台無しになってしまった悔しさに震え、開けば憎さのあまり、叫んでしまいそうな口を必死に噛み締めている。

唯一、部屋と外とを繋ぐ小さな窓からかろうじて差し込む光が、手に握られた笛を照らしだし、女は笛だけを見つめていた。
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