海宝堂2〜魔女の館〜
転ぶ瞬間、シーファが横からトードを抱きかかえ、横に飛んだのだ。

3人に囲まれ、体を起こすシーファは脇腹を押さえていた。

「痛いの?そこって…アバラ痛めたとこ?」

「…大丈夫。」

無理に作った笑顔に、ニーナとリュートがトードを睨みつける。

「あ…すまんっ!わざとじゃ…」

謝るトードにリュートが向かって行こうとするのを、シーファが止める。

「大丈夫だから、トードさんも怪我なくてなによりです。
さ、行こう?」

立ちあがろうとするシーファにガルが手を差し出す。
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