海宝堂2〜魔女の館〜
「それで、次はどこに行くの?」

食後に紅茶を飲みながらシーファが言った。

「中央大陸(セントラル)よ。」

ニーナが海図を見ながら言った。その迷いのない返事にシーファは首を捻る。

「ガルと診療所で話し合ったの。誰かさんはアレ以来ちっとも顔を出さないから、知らないでしょうけど。」

ちくりと刺されて、シーファは苦笑いを返す。

「何か目的があるの?そのセントラルに。」

「ちょっと大きな調べものがしたいのよ。世界で一番大きい図書館があるのがセントラルだから。」

「調べもの?伝承とか?」

ニーナはガルと1度目を合わせて、海図を閉じた。

「『伝説の武器』についてよ。」

ニーナの言葉に寝転がっていたリュートも体を起こす。
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