海宝堂2〜魔女の館〜
「ここでその貝殻見つけたんだ。」
一通り遊んだ後、ラックが砂浜の端、磯になっているその場所に貝殻は浮かんでいたと言う。
シーファが磯を調べると、種類は違うが、同じ様な傷跡がある貝殻を何個か見つけた。
「この貝殻…あの子が言ってた壁に削られたのかも。」
あの子とはミチモラ島に来る前に話しを聞いたイルカの事で、壁とはそのイルカが見てきた奇妙な流れて出来た壁のことだ。
「貝を削る流れで出来た壁か…相当な早さみたいだな、その壁を作ってる流れってのは。」
「そんな結界がまだ残ってるなんて、魔女の力は伊達じゃないってことね。」
シーファは話しに付いていけず、きょとんとしている子供達に向き直るとナツナ島の方角を聞いた。
子供達の指差す方向に、大きさはミチモラ島と同じくらいの島があった。
と、突然シーファがパーカーのジッパーを降ろした。
「シーファ?」
一通り遊んだ後、ラックが砂浜の端、磯になっているその場所に貝殻は浮かんでいたと言う。
シーファが磯を調べると、種類は違うが、同じ様な傷跡がある貝殻を何個か見つけた。
「この貝殻…あの子が言ってた壁に削られたのかも。」
あの子とはミチモラ島に来る前に話しを聞いたイルカの事で、壁とはそのイルカが見てきた奇妙な流れて出来た壁のことだ。
「貝を削る流れで出来た壁か…相当な早さみたいだな、その壁を作ってる流れってのは。」
「そんな結界がまだ残ってるなんて、魔女の力は伊達じゃないってことね。」
シーファは話しに付いていけず、きょとんとしている子供達に向き直るとナツナ島の方角を聞いた。
子供達の指差す方向に、大きさはミチモラ島と同じくらいの島があった。
と、突然シーファがパーカーのジッパーを降ろした。
「シーファ?」