海宝堂2〜魔女の館〜
海岸を追いだされた男2人は、険しい獣道を戻り、街を抜け、朝の漁から戻ってきた船がひしめく港に来ていた。

今朝はそんなに早起きはしていないが、なんやかんやとあってもう日は真上まで昇りかけていた。

獲れた魚を船から降ろす作業はなんとも活気に溢れている。隣の船同士での自慢合戦が繰り広げられ、大きいのから小さいの、魚の見本市のようだ。
そんな中、ガルは一隻の船に近づく。

「手伝おう。」

ガルはそう言っただけなのに、その船の船長は大事な魚をガルに手渡した。

「リュート、お前も手伝え。」

そう言われて、慌てて自分も作業に加わる。
船からでてくる魚は、いままで自慢しあっていたどの船よりも大量で、質も素人のリュートから見ても立派なものばかりだった。
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