海宝堂２〜魔女の館〜

子供達ははぁ…と溜息をついて、良いのか悪いのか、バインの言うことを信じたらしい。
シーファは口に手を当てて、笑いを堪えている３人を睨みつけた。リュートとニーナはともかく、ガルまで…なんて仲間だ。このやろう。
そんな気持ちが届いたのか、ニーナは、はっとしてバインに向き直る。

「それで、その人魚の伝説って何なんです？」

「ああ、調度今、その話しを聞くところだったんだ。」

気を取り直し、バインに話しの続きを求める。しかし、このまま立ち話も疲れるということで、場所をバインの行きつけの場所に変更する。

仕事終わりの一杯を楽しむバインと４人でテーブルを囲む。気分が良くなってきたところで、やっと話しが始まった。