海宝堂2〜魔女の館〜
ドアを開けると、ひやりとした空気がまとわりつく。
濃く深い霧にマシュー号は包まれていた。
いや、マシュー号があるこの海岸だけなのか、島全体を覆っているものなのか、この霧がどのくらいの範囲で発生しているものなのかはわからない。
手を伸ばしてみるが、霧にまぎれてしまって手が見えなくなるほどの霧だ。
しかし、おかしい。
この辺りの海域は常に暖かいはず。昨夜もベッドに入る時は暑いまではいかずとも暖かいほうの気温だった。多少の霧は海の上ということで納得もできるが、これはあまりにも濃すぎる。
シーファが考えを巡らせていると、夢の中で聞いた笛の音が聞こえてきた。
「!これは…誰っ!?」
辺りを警戒し叫ぶが返事はなく、霧のせいでどこから聞こえているかわからない。
「やっぱりおかしいっ!
皆、起きてっ!!」
甲板でまだ眠っているだろう3人を呼ぶと、ゆっくりとドアの開く音がして、霧の中に人影が3つ現れた。
濃く深い霧にマシュー号は包まれていた。
いや、マシュー号があるこの海岸だけなのか、島全体を覆っているものなのか、この霧がどのくらいの範囲で発生しているものなのかはわからない。
手を伸ばしてみるが、霧にまぎれてしまって手が見えなくなるほどの霧だ。
しかし、おかしい。
この辺りの海域は常に暖かいはず。昨夜もベッドに入る時は暑いまではいかずとも暖かいほうの気温だった。多少の霧は海の上ということで納得もできるが、これはあまりにも濃すぎる。
シーファが考えを巡らせていると、夢の中で聞いた笛の音が聞こえてきた。
「!これは…誰っ!?」
辺りを警戒し叫ぶが返事はなく、霧のせいでどこから聞こえているかわからない。
「やっぱりおかしいっ!
皆、起きてっ!!」
甲板でまだ眠っているだろう3人を呼ぶと、ゆっくりとドアの開く音がして、霧の中に人影が3つ現れた。