本当に大好きだったんだよ。
衝撃のHEART
「可波ぃ〜!!」
「あっ 麻衣!!」
高校の入学式。
いつも明るくて優しい麻衣は中学の時からの親友だ。
親同士も仲が良くて成績もたいして変わらない私たちは高校も同じ、この北校に入学した。
「あたしF組だったぁ〜!可波は何組だった?」
「ん〜とね、B組!」
「クラス離れちゃったねぇ..」
残念そうに言う麻衣。
「ねぇっ!!可波っ!B組の男子んとこ見てっ!」
麻衣が少し早く大きめの声で言った。
「ん〜なにぃ〜?」
私はゆっくりクラス名簿を見た。《瀬崎 大新》
「えっ!!??何でぇ!?」
「どうするの!?可波っ」
どうするもなにもない。今の私は混乱状態。
何で大新が北校にいるの?
*‥*‥*‥*
大新とは中学の頃の彼氏。正確に言えば、私のモト彼。