本当に大好きだったんだよ。
北校で
麻衣とわかれて私は自分の教室、 “1-B"
へ行ってみた。
教室内を見回したけど…
‥‥‥いない‥。
大新らしき姿は見えない。
──あの瀬崎大新は‥
同姓同名なだけなのか!?
良かったのかどうなんだか。
───ガラガラガラ
30代くらいの若い先生が入ってきた。
「欠席の確認するぞ〜」
元気な先生だな。
─女子の欠席の確認が終わった。
次は男子だ。
‥‥佐藤くん
はい
‥‥菅原くん
はーい
──次だ
‥‥瀬崎くん
‥‥‥。
‥‥瀬崎くーん?
‥‥‥。
‥‥瀬崎?
───いないの‥?
───ガラガラガラ
「おはよーございまーす」
「瀬崎か?」
「そーっすけどぉ」
「遅刻厳禁だそ!気をつけろよ」
「うぃーす」
───何アレ‥
顔も、身長も、声も、
大新だ。
私と別れた後、噂で 夜遊びしてる。だとか、学校こないで変な女と遊んでる。だとか悪い噂をたくさん聞いていた。
だけどこんな風になってしまったとは思わなかった。