本当に大好きだったんだよ。
田口先輩
──次の日
今日も私は麻衣と登校した。
クラスの話しなんかで盛り上がりながら。
──なんだか校門から高3の玄関にかけて騒がしい。
「ねぇ、なんか今日にぎやかじゃない?」
麻衣に言ってみた。
「ねっ!!あたしもそう思ってた!」
麻衣も思ってたようだ。
「なんだろうね」
顔を見合わせていった。
「「きゃー!蓮弥さんだ!!」」
前を歩いていた女子2人がそういって走って行った。
「あー!!田口先輩だ!!可波、知ってたぁ?超カッコ良くて、頭も良いし、サッカーがすごくて学校の有名人なんだよ〜。あ!中学のころの瀬崎くんみたいな感じかな」
自慢そーに語る麻衣。なんか可愛く見えた。
「よく知ってるね〜」
「うん、姉ちゃんから聞いたんだ」「田口先輩カッコ良いよね〜」
麻衣が言った通り、この先輩もまた、中学んときの大新のように学校中の有名人らしい。
──カッコ良い。いかにもサッカー部らしいオーラが漂ってる。
髪は茶色くサラサラしている。背も高くて、スタイルも良くて、
本当にカッコいい。
───あれっ先輩は?
「あ〜田口先輩見えなくなっちゃったぁ」
「田口先輩のファンいっぱいだね」と麻衣。
「本当、いっぱいだね」