本当に大好きだったんだよ。

──ヤバイヤバイヤバイ!!!──
ずっと我慢して堪えてた涙が‥
今溢れてくる‥‥。

「っ‥‥はぁ」
下駄箱で靴を履き替えてたら
息を荒げた大新が私の名前を呼んだ。

「───可波っ!」

私は気付かないふりして校門を出た。


───"雨だ"
<今日は天気も私も多分、大新もホント、雨だなぁ‥。>
なーんて思ったのをよく覚えてる。

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