紫御殿†Purple heart
貴方は、私の姿を見つめて
何かを考えている。

あまりに貴方が

私を見つめ続けているから

私は着ている洋服や足元が
おかしいのかと

自分の姿を確認するのだった。 

「先生、私・・・
 どこか、おかしいですか?
 急いで来たから
 髪がボサボサなのかなぁ」

長い黒髪に手ぐしを通す私に
貴方は微笑む。

「どこも、おかしくない
 俺はただ、お前が・・・
 いつもの雰囲気と違う
 そう、思っただけだ
 ・・・・・・
 一度、帰宅してから
 また、学校に来るなんて
 疲れただろう?」
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