紫御殿†Purple heart
打ち合わせは、飲み会に
なる事は無かった。
『この季節に食べる、お鍋も
おいしいかったなぁ』
満足気にお手洗いを済ませて
二人の元へ戻る私に
聞こえる浅緋の声・・・
「いずる、本当に
お前を信じていいんだな?」
「ああ、俺はもう
あの頃の俺とは違う」
「そうだな、レイを・・・・と
同じように・・・」
私の傍を通る、団体客の声が
煩くて、二人の話す声が
聞こえない。
「泣かせるような事があったら
今度こそ
俺はお前を許さない」
「俺は、心から
レイの事が好きだ」
好きだ・・・
真剣な、いずるの横顔に
私は痺れて、動けない。
『今度こそ
・・・お前を許さない』
なる事は無かった。
『この季節に食べる、お鍋も
おいしいかったなぁ』
満足気にお手洗いを済ませて
二人の元へ戻る私に
聞こえる浅緋の声・・・
「いずる、本当に
お前を信じていいんだな?」
「ああ、俺はもう
あの頃の俺とは違う」
「そうだな、レイを・・・・と
同じように・・・」
私の傍を通る、団体客の声が
煩くて、二人の話す声が
聞こえない。
「泣かせるような事があったら
今度こそ
俺はお前を許さない」
「俺は、心から
レイの事が好きだ」
好きだ・・・
真剣な、いずるの横顔に
私は痺れて、動けない。
『今度こそ
・・・お前を許さない』