紫御殿†Purple heart
麗しい貴方・・・

「キスしたい・・・駄目?」

想いが、言葉になる。

悩む、貴方・・・

「制服じゃない」

私がそう告げると、貴方は
私を抱き寄せた。
 
その頃、浅緋は一人

銜えた煙草に火を付ける。

そして、吐く息と共に、車内に
立ち込める煙を、ただ見つめて
いた。

いずるは、私を抱きしめたまま
で、車に背を向けた。

そして

浅緋から私の姿を隠して

サッと、軽くキスをした。
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