紫御殿†Purple heart
「先生、学校へ行く所だったん
 でしょう
 寄り道なんてしていいの?
 ここから家まで結構あるよ」

「大丈夫だ、学校には今朝
 私用で遅れると連絡している
 お前を送ってから
 すぐに行けば、四時限目には
 間に合うだろう」

「私用って何?」

「聞くなよ、ただの寝坊だ
 リコの奴が目覚ましを止めた
 ・・・・・・」

姉の名前と共に、車内は
静まり返り

私は、罪悪感に苛まれる。
 
私達のたった一度の過ちを

姉の里湖(リコ)は知らない。

知らずに、貴方を愛している。

自分が仕出かした事で

私は、これからも

ずっと苦しむ。

・・・自業自得。
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