紫御殿†Purple heart
私が、エレベーターに乗り込む
彼女達を見つめていると
いずるは、私の頭に手を置いた

閉まるドア・・・

「気にすること無いさ
 さあ、行こう」

いずるの手が、私の肩に触れ
寄り添って、階段を上る。

「彼女達
 うちの生徒じゃないよね?」

私は、いずるに問いかけた。

彼は、その場に立ち止まり
私は、一段上に立つ。

「さあ、そうかもしれない」

いずるの、その言葉に
驚いた私は振り返る。

「私たちの事
 ばれちゃ・・・・・・」

いけないはずなのに・・・

貴方は、私にキスをくれた。

一段上に立つ私は

背伸びをしなくてもいい

階段で貴方に

抱きしめられるのは

これで二度目
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