紫御殿†Purple heart
『お前、昨日は
 
 どこに、誰と居た?』

心配そうに、私を見つめる
浅緋。

「・・・友達だよ
 友達と一緒にいたの」

「友達って、誰だ?」

「誰でもいいでしょう」

「いずると一緒だったのか?」

「先生には、関係ない」

私は、真っ直ぐに
浅緋を見つめた。

「そうだな、俺には関係ない
 お前が誰と一緒にいようが
 いずるとの関係がばれて
 学校を退学になろうが
 関係ない
 
 もう、行っていいぞ」

関係ない・・・
 
その言葉は、浅緋を
こんなにも悲しくさせる。
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