紫御殿†Purple heart
受け取る私の耳元に

いずるは、小声で告げた。

「レイ・・・」

本鈴の音が廊下に響き渡るが
いずるの声、ちゃんと聞こえた

『日曜日
 開けておいて連絡する』

「レイ、授業が始めるぞ
 廊下を走らないように急げ」

そう言って、貴方は微笑む。

その微笑みに

この胸がキュンとなる。

そして、思ってもいなかった
デートの誘いに、私の心は躍る

レイ、あなたは誰が好きなの?
< 240 / 578 >

この作品をシェア

pagetop