紫御殿†Purple heart
私は、そんな生徒達を
何も知らないと突っぱねた。

「ハチヤ先生に聞いて・・・
 
 私は、何も知らない」

もう、やめて・・・

頭が割れそうに痛いよ。

「アンタ達
 いい加減にしなよ
 レイは何も知らないって
 言ってるでしょう
 
 聞きたい事があるなら
 ハチヤ先生に
 直接、聞きなよ

 レイ、次、音楽だよ
 行こう」

七海は、私の腕を掴んで
教室から外へと
連れ出してくれた。

「ナミ、ありがとう」

「ううん
 レイ、大変だね?
 
 当分は、この騒動
 治まらないかもよ」

私は、大きく

ため息をついた。
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