紫御殿†Purple heart
「俺のせいで、ごめん
 
 保健室、行こう」

浅緋に肩を抱かれて
保健室へと向かう私の
後ろ姿を見つめるのは

いずる・・・

貴方だけでは、なかった。

生徒の中に紛れて彼女・・・

そう、浅緋の事を狙っている
鴨下さんの姿があった。

薬を飲んで、保健室のベッド
で休む私の体調は、良くなる
事は無くて早退する事になった

保健室の前・・・

「レイ、大丈夫?」

心配する七海。

「大丈夫だよ
 
 帰る用意してくれて
 ありがとう」

「忘れ物があったら
 帰りに届けるね」

「うん
 ナミ、ありがとう
 ごめんね
  
 次、体育でしょう?
 行っていいよ」
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