紫御殿†Purple heart
「あら、まあ
 そうでしたの・・・」

「私達の交際を
 認めていただけますか?」

「認めるも何も、私は
 子供の恋愛には、一切
 干渉はしません
 
 レイが、将来の伴侶に
 貴方を選んだのでしたら
 私は、応援して見守る
 だけです」

微笑む母に、貴方は
言ってくれた。

「レイさんを大切にします」

私の部屋で

貴方と二人きり・・・

誰にも邪魔されないように
部屋の鍵をかけた私は

私の部屋を眺める
貴方の背中に抱きついた。

「あんまり、見ないでね
 私、いずるみたいに
 片付けるのは
 上手じゃないから」
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