紫御殿†Purple heart
この幸せは
きっと、ずっと続く・・・

私達は、ベッドに座ったまま
束の間、会話を楽しんでいた。

いずるとの時間は
とっても楽しくて

早退して帰って来たことなど
忘れる程に夢中になる。

そして、あの人の事も
忘れていられる。

時計を気にする、いずる。

「そろそろ、帰るよ」

「もう、帰っちゃうの?」

「ああ
 
 顔だけ見て帰るつもりが
 つい長居してしまった」

貴方の手が、私の頬に触れた。

「まだ少し顔色も悪い 
 俺が帰ったら
 少し、横になった方がいい」
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