紫御殿†Purple heart
私は、その場に
立ち尽くしたまま

携帯電話で時間を
確認した。

こんな時間に、貴方は
あの娘と一緒に居るんだね

私の瞳から、また涙が
ポタポタと落ちた。

アサヒ・・・

貴方を

とっても遠くに
感じたのは

貴方が一度も私の名を
呼ぶ事が無かったから・・・

『レイ・・・』

翌日、私は学校を休んだ。

その翌日も

そのまた翌日も

気分が悪いと嘘を付いた。

学校で浅緋に逢う事が
どうしてもこわくて
私は、ズル休みをした。
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