紫御殿†Purple heart
私の瞳に映る鴨下さんの姿・・

全てを見ていた彼女は
薄笑う。

「私の言ったとおりでしょう

 ハチヤ先生は、もう
 あなたの事
 名前では呼ばないわ」

私は、何も言わずに
彼女の脇を通り過ぎようとした

その時・・・

「ミウラさん、それから
 もうひとつ
 あなたに教えてあげる
 
 ハチヤ先生は必ず
 私に堕ちる

 今までの男達のようにね」

そう、自信有り気に話した後
彼女は、私の肩に無理やり
自分の肩をぶつけて

そのまま
廊下を歩いて行った。
< 326 / 578 >

この作品をシェア

pagetop