紫御殿†Purple heart
「アッちゃん、私ね
 ずっと、貴方への想い
 をこの胸に閉じ込めて
 生きて来た

 以前、アッちゃんと
 喧嘩したリコちゃんが

『アサヒと
 別れるかもしれない』

 と言った時、私は内心

『別れればいいのに』
 
 そう思った・・・
 
 酷い妹だよね」

浅緋は、私を折れるほどに
強く抱きしめる。

「レイ、お前を最初に
 裏切ったのは
 この俺だ
 
 お前は、何も悪くない」

私は、言う。

「アッちゃん
 いずるとは、別れるよ

 自分の想いを、ちゃんと
 彼に話して分かってもらう」
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