紫御殿†Purple heart
「俺も一緒に居ようか?」

「ううん、一人で大丈夫
 
 これは
 私といずるの問題
 
 二人で
 話さなきゃいけない」

抱きしめる、浅緋の腕の力

苦しい程に、貴方の愛が

私へと伝わる・・・

流れてくる・・・

やっと、大好きな貴方と

ひとつになれた。

「アッちゃん、私ね
 ずっと後悔してる
 事があるの・・・
 
 本当は
 美術の授業
 受けたかったんだぁ」

私の頬に触れる

浅緋の手・・・

「授業なら、ここで
 毎日してやる」

「約束だよ」
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