紫御殿†Purple heart
『・・・・・・
 あなたの傍で眠りたい』

『いいよ

 一緒に眠ろう』

私は、また母に友人の
家に泊まると嘘をつく。

今日の母は、私にあれこれと
聞く事は無かった。

きっと母は、私が
嘘を付いている事を
知っている。

知っていて、それを許すのは
相手が、いずるだから・・・

通話を切った後
携帯電話を見つめる私。

「レイ、二人には、やっぱり
 俺達の事、正直に
 話した方がよくないか?」

「うん、分かってる
 ママとリコちゃんには
 いずると別れた後
 ちゃんと話すよ」

「話す時は
 俺も一緒に行くよ」

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