紫御殿†Purple heart
「うん
 ママ、驚くだろうなぁ」

「多分、俺
 怒られるだろうな」

困った顔をする、浅緋。

「ちゃんと話せば
 ママは、わかってくれる
 きっと、ママはこういうよ
 
 ママ、とっても
 うれしいわ」

母親の口調を真似する私。

「だったら、いいな」

深い息を吐く貴方の肩を
私は叩く。

「アッちゃん・・・
 大丈夫だよ」

その後、二人で
散らかった部屋を
粗方片付けた。

まだ、細かい作業は残っている
けれど、一度に片づけを終える
事は、とても無理。

時間がある時は、ここへ来て
浅緋と一緒に、部屋の片づけ
を手伝う事を私は約束した。

「ここは
 お前の家からも近い
 
 いつでもおいで」
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