紫御殿†Purple heart
そう言って、貴方は
合鍵を渡してくれた。

私は、嬉しくて

堪らなくて

涙が溢れ、流れた・・・

「うれしいよ

 ありがとう」

「レイ、泣くなよ」

困った貴方は、その腕に
私を抱きしめてくれた。

二人の時間

進んで行く。

貴方の寝顔・・・

こんな間近で見た事
今までなかった。

私達は、幼馴染という
近い存在だったから
私は、貴方の事を全て
知っていると思ってた。

だけど、知らない事が
たくさんある・・・

貴方の事、もっともっと
知りたい。

浅緋の全てを

私に教えてね。
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