紫御殿†Purple heart
浅緋は、開いていた
料理本を、パタンと閉じた。

「ほらっ
 飯事は、終わり
 
 昼飯食ったら、送って
 行ってやるから・・・

 レイ?」

「おままごとじゃ、ないよ」

飯事・・・

その言葉が私の胸に
突き刺さって痛い。

家に帰りたくない。

浅緋と一緒に居たい。

一人で、寂しくても
どんなにつまらなくても
貴方が帰って来るまで
何時間だって待ってる。

待っていたい・・・

流れる涙・・・

「遊びじゃないよ・・・」

「レイ?」
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