紫御殿†Purple heart
頭から爪先まで、びしょ濡れの
私の足が止まる。

通学路のはずなのに辺りを見渡
しても学生は、誰一人いない。

それも、そのはず

朝一で体育の授業なんて

『ダルくてやってらんない』と

友達と遅刻して学校へ向かって
いたのだから学生がいないのは
当たり前の事で、今頃は
他の生徒達は一時限目を
受けている頃だろう。

外れた天気予報。
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