紫御殿†Purple heart
彼女は、何を言ってるの?

「いつものように遊びだった
 私に堕ちたら、捨てる
 
 いつものようにそうしたけど
 後悔してる私がいるの・・・

 あの日、レストランで先生と
 一緒だったのは
 
 あなたでしょう?

 私に、アサヒを返して・・」

「嘘、嘘つかないでよ」

「嘘じゃない・・・
 教えてあげる
 
 あの日のアサヒは
 元気が無かった」

本礼のチャイムが響く・・・

その音は、私の胸を騒がせる。

狂わせる・・・

「私、先生に告白したの
 だって、絶好のチャンス
 だったもの
 
 学校に忘れ物を取りに来た
 先生に、お願いして絵画展に
 出す絵のアドバイスを
 もらっているうちに

 どんどん、どんどん
 辺りは、遅くなって
 
 遅い時間に
 先生と二人きり」
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