紫御殿†Purple heart
やめて・・・

私、聞きたくない。

「先生、話してくれたわ

 好きな人に振られたって
 彼女を幾ら、想ってみても
 手が届かない・・・

 彼女は、彼のよく知る
 親友と結婚するって」

浅緋の親友は・・・

いずる・・

「だから、私が
 慰めてあげたの
 
 アサヒを
 この腕で抱きしめてあげた」

『先生、私は
 あなたが好きです

 好きよ、アッちゃん』

『・・・レイ』

嘘・・・

「嘘は、やめて」
< 417 / 578 >

この作品をシェア

pagetop