紫御殿†Purple heart
もしも・・・

もしも、鴨下さんと浅緋の間に
何か合ったとしても
私は、貴方を責める事できない

それは、私と付き合う前の
出来事・・・

『先生は
 彼女の事、好き?』

『お前はもう
 俺が誰を好きなのか
 知っているだろう』

貴方は私に言ったよね?

『好きだよ、愛してる』

信じたいよ・・・貴方を。

こんなにも、不安な夜は
貴方の腕に抱かれて眠りたい。

嫌なこと、不安なこと
全てを忘れて、貴方の隣で
眠りたい。

新学期を向かえ、浅緋は
朝から夜まで、時間に
追われ、忙しくしている。

初めの頃は、私が合鍵を
持って逢いに行けば
浅緋に逢うことはできた。

日曜日は、それなりに
二人で過ごす事もでき
私は手料理を振舞った。
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