紫御殿†Purple heart
「・・・
その中で、シズは
一生懸命にイズル君を
守ってた
それはまるで、弟というより
自分が産んだ子供のように
彼もまた、母親に向ける
事のできなかった愛情を
姉に注いだ・・・」
「どうして、私にその話を?」
「貴女がもしも、イズル君の
シズへ対する想いを
愛だと感じ、自分を愛して
くれていないと深く傷ついた
結果、彼に別れを告げて
しまったのだとしたら
それは違う
彼が、シズに向ける愛は
母親を思う愛と同じなの」
「母親・・・」
「そう・・・
イズル君、言ってたわ
貴女と初めて出会ったのは
シズの、三回忌法事の日で
降り出した雨に憂鬱になり
悲しい気持ちで遣り切れずに
いた・・・
自分は、まだ姉の死から
立ち直っていないのかと
情けない自分を責めていた
その時・・・」
その中で、シズは
一生懸命にイズル君を
守ってた
それはまるで、弟というより
自分が産んだ子供のように
彼もまた、母親に向ける
事のできなかった愛情を
姉に注いだ・・・」
「どうして、私にその話を?」
「貴女がもしも、イズル君の
シズへ対する想いを
愛だと感じ、自分を愛して
くれていないと深く傷ついた
結果、彼に別れを告げて
しまったのだとしたら
それは違う
彼が、シズに向ける愛は
母親を思う愛と同じなの」
「母親・・・」
「そう・・・
イズル君、言ってたわ
貴女と初めて出会ったのは
シズの、三回忌法事の日で
降り出した雨に憂鬱になり
悲しい気持ちで遣り切れずに
いた・・・
自分は、まだ姉の死から
立ち直っていないのかと
情けない自分を責めていた
その時・・・」