紫御殿†Purple heart
「どんなに
 その事が苦しくても
 
 私には、貴方を
 責める事はできない
 
 違う人と未来を誓い合って
 いた私には、何も言う
 資格は無い」

「レイ」

私は、浅緋の胸に
そっと、この身を委ねる。

「アッちゃん・・・

 だけど今は 
 彼女よりも私の事が
 好きでしょう?」

私は、浅緋の肩に腕を
まわして抱きつく。

私を抱き留める浅緋の腕。

耳元で私は囁く・・・

「私は、彼女以上に
 貴方に愛されて
 求めてもらいたい
 
 貴方に必要とされたい」

抱きつく、私の腕は
貴方を縛り

囁く声は、強くなる。
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