紫御殿†Purple heart
「触れたい

 お前に」

貴方の唇が私の唇に
触れるのと同時に
私は、目蓋を閉じた。

ドアに、口づけ合う
二人の姿が映る。

離れる唇・・・

私は、恥ずかしくて
浅緋の胸に顔を埋めた。

「誰も私達のこと
 見てない
 
 大丈夫?」

「いいさ
 見られても構わない
 
 何なら、こっちから
 教えてやるよ

 俺は、ミウラ レイが
 好きだ
 
 俺と・・・して」

「だめぇ~」

大きな声を上げて
咄嗟に浅緋の唇を塞いだ
私の手が震える。
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