紫御殿†Purple heart
流れるのは、涙・・・

欲しかった言葉が

今、確かに聞こえた。

電車は、駅に着き
ベルが鳴る・・・

「レイ、着いた

 降りよう」

ぼーっと放心状態の
私の肩を貴方は抱く。

貴方に支えられて
ホームに降りた私に
浅緋は問う。

「レイちゃん
 
 答えは、ノー?」

「ばかぁ」

「駄目なの?」

「馬鹿
 
 駄目じゃないよ」

『俺と結婚して』

聞こえた・・・

「イエスに決まってる」
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