紫御殿†Purple heart
『痛いのは
 俺も勘弁してほしい
 
 だったら・・・』

続き・・・

『だったら、こうしよう
 一緒になろう
 結婚してくれ』

その言葉を、浅緋は
言わずに飲み込んだ。

「結婚を未来を、誓い合う程
 お前は、いずるが好きだった

 いずると別れたばかりの
 お前を結婚と言う言葉で
 縛りたくなかった

 あの時、お前がもし
 まだ、いずるを好きなら
 俺の言葉に縛られて
 お前は、身動きが
 取れなくなる

 それだけは避けたかった」

「アッちゃん
 あんなに、四六時中
 私、アッちゃんの傍に
 居たんだよ

 それなのに、貴方は
 私の想いが、いずるに
 戻るかもしれないと
 そう、思っていたの?」

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