紫御殿†Purple heart
浅緋は、私を
抱きしめたまま
体を上向きにする。

貴方の胸に
私は、頬を寄せた。

「レイ、結婚すれば
 俺達は死ぬまで
 一緒に居られる
 
 朝も、昼も、夜も・・・

 だから、それまでは
 お前を俺一人だけの
 ものにはできない

 俺も我慢するから
 お前も我慢してよ」

「うん、我慢する
 二人の未来の為に」

「それから、レイ
 受験勉強はしろよ
 
 結婚しても大学には
 行く方がいい」

「アッちゃん、私
 大学には行かないよ」

「レイ、どうして?
 学費なら俺が出してやる」
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