紫御殿†Purple heart
「レイ、カモシタには
 正直に話すべきだ
 嘘はつけない」

私の手を握り締める
浅緋の手。

真剣な浅緋の眼差しに
私は、もう何も言えない。

「レイは、俺の愛する女で
 いずれ、俺達は結婚する」

繋いだ手を
私達は放さない。

決心は、変わらない。

私が高校を退学になっても

浅緋が先生を
続けられなくなったとしても

「馬鹿だね、先生
 そんな重大な事
 私なんかに 
 伝えていいの?」

「お前だから、伝えた」

お前だから・・・

「やめてよ
 学校の、一大ニュース
 こんな面白いネタを
 私が黙ってると思わないで
 くださいね・・・」
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