紫御殿†Purple heart
「・・・
 お姉さんから、先生を
 奪うなんて、ミウラさんって
 何も知らなさそうな顔して
 違うんだぁ

 先生の事、どうでもいいって
 思ったけど、二人の関係を
 知った以上、俄然やる気が 
 出てきたわ」

「カモシタ?」
 
彼女は、私を見つめる。

「必ず、先生をミウラさん
 あなたから奪ってみせる

 心配しないで
 当分は、この事
 黙っててあげるから

 先生が学校を辞めちゃったら
 面白くないもの

 さようなら」

鴨下さんは、教室を出て行った

「アッちゃん、彼女に話して
 本当に良かったの?」

「ああ、学校中に知れ渡って
 クビになっても構わないさ」

貴方は、私の手を取り
引き寄せて、その胸に
抱き留める。
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