紫御殿†Purple heart
「先生から聞いたのね
 お喋り・・・
 
 黒く塗り潰したのは、私

 やめろ、ヘタクソって
 書いたのは、きっと
 彼女達

 私、これでも絵では
 大きなコンクールで
 何度か入賞してるのよ

 あの子達は、私の才能と
 後から部活に入部して
 先生に目を掛けてもらってる
 
 それが、気に入らないって
 ところから、虐めは始まって
 今に至る訳」

「そんな・・・」

「先生の恋人は
 あなたなのに
 どうして、私が・・・

 何て、あなたには
 関係ないかぁ

 これは、私の問題
 じゃあ・・・」

私は、咄嗟に鴨下さんの腕を
掴んでいた。

「痛い、放してよ?」

二学期の始業式の日も
鴨下さんは様子が変だった。 
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