紫御殿†Purple heart
電話を切った私は
里湖ちゃんの車で
浅緋の家へと向かう。

電話での浅緋は
熱を出して
動けないらしい。

「ありがとう、リコちゃん
 アッちゃんの様子を
 見たら、私すぐに・・・」

「レイ、今日はアサヒの傍に
 居てあげなさい

 あの人、熱が出たら
 駄目な人だから・・・
 
 じゃあね」

走り出す車・・・・・・

一緒に居てもいいのかなぁ

合鍵を使って中へ入ると
浅緋は、ベッドに横向きに
なり、眠りについていた。

私が来るからと安心したのか
子供のように眠っている。
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