紫御殿†Purple heart
「うわっ、びっくりしたぁ
 アッちゃん起しちゃった?
 ごめんね」

「いや」

貴方の声・・・

後ろから、伝わる貴方の温もり

私の鼓動は、うるさく波打つ。

ドキドキ・・・

このままだと、息ができなく
なりそうで、私は慌てて
浅緋の腕から逃れて
勢いよく話し出す。

「勝手に、お風呂借りたよ
 着替えも・・・
 
 そうだ、お腹空いてない?
 
 私ったらアッちゃんと
 一緒に寝ちゃって
 目が覚めたらコンビニしか
 開いてない時間だったの

 お弁当を買ってきたけど
 ・・・・・・
 食べれないかな

 うどん、即席麺の方が
 食べやすかったかなぁ?」
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