紫御殿†Purple heart
貴方が、私を見る。
「レイ、返事は?」
「はい」
「宜しい、気を付けて帰れ」
微笑む浅緋の隣で貴方は
私の事をじっと見つめて
あの日のように何かを
言おうとした。
私は、黙ったまま会釈をして
七海の手を引き、その場所から
離れた。
『レイ』
私が、自分の名前を心から
素敵だと思えたのは
浅緋が何度も何度も
私の名前を呼んでくれたから。
『レイが好きだ』
「レイ、返事は?」
「はい」
「宜しい、気を付けて帰れ」
微笑む浅緋の隣で貴方は
私の事をじっと見つめて
あの日のように何かを
言おうとした。
私は、黙ったまま会釈をして
七海の手を引き、その場所から
離れた。
『レイ』
私が、自分の名前を心から
素敵だと思えたのは
浅緋が何度も何度も
私の名前を呼んでくれたから。
『レイが好きだ』